2025年 夏のとっておきの絵本
ようちゃんのとっておきの絵本
「あさになったので まどをあけますよ」
荒井良二
偕成社
朝になったので窓を開け、一日が始まります。蒸し暑い一日の始まりだけど、何気ないいつものことだけど、これが「しあわせ」なんだ。そんな気づきがある絵本です。
「たこさん たこさん」
増田純子
福音館
まっかなたこさんが「ぷか」と浮かび、「ちゃぷ」と目を合わせ、「すいすい」と泳ぎます。思わず「ふふっ」と、いやされる絵本です。
「みどりのホース」
安江リエ 文
柳生弦一郎 絵
福音館書店
暑い夏、引越してきたばかりのけんたは、ベランダで退屈していた、みどりのホースに誘われて町中へ。
いろんなものに、ホースで水をかけ・・・
よんでるだけで、サッパリ、冷んやり、涼しくなってくるのです。
「あかいかさがおちていた」
筒井敬介 作 堀内誠一 絵
童心社
ジャングルの中に赤い傘がおちていた。一番先に見つけたのはさる。
赤い傘を気に入った色々な生き物たちが登場します。
とっても楽しく、明るく、ユーモラスなお話です。いきいきとした絵も魅力的。見ているだけでも元気がもらえそうです。
「うちの近所のいきものたち」
いしもりよしひこ
ハッピーオウル社
昆虫、野鳥など、生き物大好きで、地域の自然観察会の講師もする、絵だけでなくトークも上手な石森愛彦さんの絵本です。
月ごとに多くの昆虫・植物・生き物が出てきます。
正確な描写なのに、可愛い絵 盛りだくさんの内容で、大人の方も学ぶことが多い楽しい本です。
2025年 春
せっちゃんのとっておきの本
『絵本とは何か』
松居 直著
ちくま文庫
大人向けの本
子どもさんたちにどんな絵本を与えたらよいか迷っている方々に推薦したい1冊です。著者は自身も『だいくとおにろく(再話)』などの絵本を書いている福音館書店の編集者でした。
良質な絵本とはどういうものか、子どもはどんなふうに絵本の世界へ入っていくのかが書かれています。またこの著書で取り上げた絵本のすばらしい点そしてその魅力が丁寧に書かれています。
『おおきなかぶ』
トルストイ再話
内田莉莎子 訳
佐藤忠良 画
福音館書店
ロシアの昔話をA・トルスト
『おひさまと
おつきさまのけんか』
せな けいこ作・絵
ポプラ社
ある日小さなことでおひさまとおつきさまがけんかをして戦争になってしまいました。
その果ては全てがなくなり闇の世界となりました。
今世界には核兵器が数え切れないほどあります。もし核戦争になったらこの本と同様地球は闇の世界となってしまうでしょう!
絶対に戦争してはいけませんね!
ふくさんのとっておきの絵本
『さくららら』
写真 小寺卓也
文 升井純子
アリス館
北海道でくらす写真家の小寺卓也さんが7年かけて撮影した写真絵本です。
文を書いた升井純子も北海道の方で本文の中の
「わたしがさく日は、わたしかきめる」というところが心にのこります。
『木のまつり』
作 新美南吉
絵 鈴木靖将
新樹社
新美南吉の作品で、原っぱの木に白い花がいっぱいさいてチョウチョもホタルも集まって優しさにつつまれて美しく楽しい世界が広がります。
ひろみちゃんのとっておきの絵本
『てん』
作・絵 ピーター・レイノルズ
訳 谷川俊太郎
あすなろ書房
お絵かきが大嫌いで真っ白な画用紙に何も描けないワシテは、先生に「なにかしるしをつけてみて。」と言われ、ちっぽけなてん(点)をかきます。先生はそれを額縁に入れて教室に飾ってくれます。
子どもの中にある豊かな可能性を、好き嫌いを超えて広げるきっかけを与える先生が素晴らしいです。ラストのワシテにもグッときます。
『ちょっぴりながもちするそうです』
作 ヨシタケシンスケ
白泉社
ヨシタケシンスケさんの心がちょっぴり軽くなる絵本シリーズの第3弾。ヨシタケシンスケさんのおまじないは、「これホントかな?」と思いつつ、やってみたくなるものばかり。私もこっそり「夜中に一人で小おどり」しちゃいました(^^♪